星のや京都ダイニング
折角「星のや」に泊まるのだから、夕食をいただかない訳にはいかないだろう。
富士のときとは違って、選択肢が様々あるわけではない。そこに少しだけ不安を感じつつも予約をいれた。
夫婦二人で五万円を越えるディナーは、ワタシたちにとって決してお安くないから、期待を外さないでねっ!・・・と、ドキドキしながら始めてもらう。
最初の一品。
涼しげなビジュアル。ちょこんと乗ったナスタチウムもかわいい。
加茂茄子、赤ウニ、パプリカのアイス、生姜のフォーム、蓮根、ナスタチウム。
申しぶんない。
自分では絶対に思いつかない一皿だ。この時点で既に外で食事する価値がある。実に楽しい。
こんなとき「楽しいから、不味くなかったらもうそれでオッケー」なんて思うワタシだけれど、食べてみると・・・これがまたうまいんだ( ≧∀≦)ノ
豊かな発想とビジュアルの楽しさ。それがとても美味しいのだから完璧だ。
どの皿もイイ。
もちろん「お椀」もイイ。
これまでの人生で、片手程度しか出会ったことのない完全なるワタシ好みの椀だった。
いつも感動体験をくれる「星のや」だけれど、この食事もとっても幸せな気持ちを与えてくれた( *´艸`)
嵐山MITATE
嵐山のメインストリートから「着物フォレスト」を抜けると、そのお店「嵐山MITATE」に辿り着く。
民家を改装した(のかな?)店内。
和室にテーブルというこの設えは、ワタシの経験で言えば・・・大体のお店が創意工夫で楽しいひとときを提供してくれる(味はまた別の問題としても、そういう想いのあるお店が好きなワタシ)。
旅先のお店選びは、いつもドキドキするが、今回も成功の予感がする(^_^)v
コースがはじまり。
思った通りの楽しい食事だ( *´艸`)
4~5週間くらいで構成を変えるそうだが・・・そりゃ凄いなと思わず唸ってしまうような手の込んだコース。
この日は、ストーリー仕立ての鮮やかな皿が、ワタシたちを畳み掛けてくる。山葵なんかの様々な香りを海草ビーズ(かな?)に閉じ込めていたり、紫芋をパウダー化していたり(油分以外のパウダー化は食べた記憶ないなぁ)・・・とにかく楽しい( ≧∀≦)ノ
フレンチのつもりで予約をしたけれど、印象としては日本料理感の方が強いかもしれない(お箸で食べたしね)。
そしてそして、とっても美味しい(≧∇≦)b
価格の設定も良心的で、ケチの付けどころがちょっと思いつかない。
松籟庵
嵐山ラストの食事は「お豆腐」に決めた。
川沿いの小径をのんびり歩いて・・・歩いて。
ちょっと寂しい・・・いゃ、ひっそりと「森」の中にいるような。
道がつきあたり、今度は階段を上り山(丘?)に踏みいる。
お店に着く前から、なんだか気分が盛り上る。
予約したのは「松葉コース」。
美味しい豆腐を、しっかりと味わえた。
・先付 できたて豆腐(宮古島の雪塩で)
・八寸
・湯豆腐
・揚げ出し豆腐
・食事、赤出汁、お新香、ちりめん山椒
・豆腐のアイスクリーム
雪塩でシンプルにいただく作りたての豆腐。
色鮮やかな八寸で軽く一杯やって、湯豆腐・・・揚げ出し豆腐というこの流れに間違いはない。
デザートのアイスクリームは、確かに豆腐を感じながらも、生八ツ橋と黒蜜によく合う。この食事を締めくくるにふさわしいスイーツだった。
店を出て、再び川縁を行く。
渡月橋に向かって歩くこの帰り道も含め・・・イイ(^_^)v
eX cafe(イクスカフェ)
炭火を使い、自分で焼いて食べるだんごのスペシャル感。
これに惹き付けられた。
この日はかなり暑くて、どう考えても飲みたいのは“冷たいドリンク”だと思うのだが、ワタシも含めて見渡す範囲では皆この「お団子セット」をオーダーしている。
セットのドリンクは「薄茶」に固定されているけれど。
純粋な団子好きの子もいるかもしれないけれど、大抵は“炭火で炙る”というセルフパフォーマンスやビジュアルに心捕まれての「ダンチュー」(団子注文)なのではないか?
焼きたて団子はもちろん味もイイけれど、それ以外の強い引力を持つ商品だ。
面白い( *´艸`)