新年初の歌舞伎は、初めて訪れる「新橋演舞場」だ。
市川團十郎を継ぐ男を、襲名前に見ておきたくて・・・。
「初春歌舞伎公演」@ 新橋演舞場
なんだか・・・。
ちょっと、地味だなぁ・・・というのが、率直な印象。
でもまぁ、ソコ重要な所じゃないので(^^)/
祇園祭礼信仰記 ~金閣寺~
(ぎおんさいれいしんこうき)
◆ 配役 ◆
雪姫 片岡孝太郎
松永大膳 中村 獅童
此下東吉 市川右團次
きらびやかな金閣の舞台が美しい。
悪役ながら堂に入った大膳の貫禄と、雪姫の艶。
この作品を念入りに予習したワタシは・・・なんと!
義太夫までほぼ聴き取れて・・・そんな意味でも、嬉し楽しい舞台だった。
(金閣寺の予習用記事はコチラ!)
・・・・・。
◇義太夫をきっちり聞き取るのは、ムズカシイ!
私みたいな初心者に、予習なしで聞き取ることはムリだろう。
◇舞台の華やかさ・・・ここは大きな見どころだ!
なんたって、金閣ですから!・・・桜だって咲いてるし。
◇そして、獅童さん・・・イイ声だなぁ!
歌舞伎座で観た「白雪姫」のときにも思ったんだよね。
御存 鈴ヶ森
(ごぞんじすずがもり)
◆ 配役 ◆
幡随院長兵衛 市川海老蔵
白井権八 中村 莟玉
―――・―――・―――・―――・―――
場所は「鈴ヶ森」。
おいはぎが出る・・・と言う。
そんな雲助たちの只中に、運悪く紛れてしまった飛脚。
早速、飛脚に難癖をつける雲助。
「やい、駕籠に乗れ!」
ここ・・・個人的には、ツボだった(*’▽’)
飛脚にカゴに乗れって・・・(*’ω’*)プッ
そんなこんなで、身ぐるみ剥がれて途方に暮れる飛脚。
「雲助の仲間に入れて欲しい。」と。
仲間に入れてもらう手土産(?)に儲け話を教える飛脚。
因幡藩の白井権八という男が人を斬って逃げた。
この「白井権八」を捕まえた者には賞金が出る。
・・・・・。
そして、白井権八の登場。
待ち構えていた「雲助」たちに早速絡まれる。
絡まれるが・・・実は相当に強い!
雲助たちとの立ち回りが暫く続く。
切られていく雲助たちのユーモラスな演出に客席も和む(≧◇≦)
その様子を駕籠の中から見ている男。
この播随院長兵衛が権八の見事な戦いぶりを見て・・・。
「お若けえの、待たっせえやし」
権八の腕を認めた長兵衛が、江戸に着いたら自分を訪ねて来い・・・と。
―――・―――・―――・―――・―――
という・・・ストーリーは、ホントに大した話じゃない。
個人の印象ですけど<m(__)m>
だからこそ・・・役者に魅せられる感じを期待してたのだけど(>_<)
う~む(~_~;)
もしかして・・・体調悪かったのか?
それとも、あれが「成田屋」の芸のスタイルなのか?
もう一度、どこかで観てみなくては・・・と心に誓う。
やっぱり、「團菊祭」だな<`ヘ´>
NINJA KABUKI 雪蛍恋乃滝
(ゆきぼたるこいのたき)
◆ 配役 ◆
稲 妻 市川海老蔵
月 姫 中村児太郎
稲妻(幼少時) 堀越 勸玄
政 虎 市川右團次
清 宗 中村 獅童
これはもう「作・演出 秋元康」・・・ココへの興味に尽きる。
が・・・。
ワタシには、今一つ響かなかった(>_<) 無念!
あの「川に流れのように」みたいな後世へ末永く語り継がれる名台詞を期待していたのだけれど(T_T)
この舞台の見どころは、何か?
個人的に思うのは、まず「独特の空間使い」だろう。
アクションのスピード感や、ライティングもイイ意味で歌舞伎らしくないカッコ良さに満ちているが、そこに時空を捻じ曲げているかのような舞台空間の使い方が、実にハイセンスだ。
それをデジタル制御でなく人力でやるところに歌舞伎感が残っている。
そして・・・勸玄くん(*’ω’*)
オープニングだけの登場だけれど、可愛らしい子ども忍者が「印」を結んだり、立ち回りを見せたり・・・。
これが、なかなか・・・カッコいい。
いや・・・かわいい6で、カッコいい4くらい?
でも、兎に角ココで、ワタシはグッと惹きつけられた。
で、勸玄くんがハケて、大人になった稲妻(海老蔵)登場。
ここもスピード感ある立ち回りで、目の離せない舞台が続く(≧◇≦)
この辺りは良かったのだけど・・・。
新作って・・・ムズカシイのだろうなぁ?