さて、11月はどうしよう?
【昼の部】
・研辰の討たれ
・関三奴
・梅雨小袖昔八丈
【夜の部】
・鬼一法眼三略巻(菊畑)
・連獅子
・市松小僧の女
昼の部か、それとも夜の部か?
演目を見ても、ほぼ何もわからない(>_<)
聞き覚えがある・・・「連獅子」がせいぜいだ。
紅白のたてがみ(?)を、ブンブン振り乱す・・・くらいしか知らないけれど、これが決め手になった。
夜の部で行こう( `ー´)ノ
「吉例顔見世大歌舞伎」
鉄人のお店ランチ後に訪れた11月歌舞伎座(*’ω’*)
まず、恒例の!
今回の座席は・・・・・どうだ(・ω・)?
今回の座席( *´艸`)
今回は・・・・3階A席(6,000円)。
もはや、この3階席がお決まりのパターンだ。
この日は東の袖側(^^♪
東の袖側・・・これに実は結構期待している。
これは、今までの体験を踏まえたベストチョイスな筈( ̄▽ ̄)エヘン
☑比較的懐にやさしい3階席。
☑狭い3階席は最前列で(・∀・)b
☑東袖側なら花道もバッチリの予定!
さて(≧▽≦)・・・・・。
実際の視野が・・・こんな感じ(#^^#) ↓
この(↓)ピンク色部分が大体の見える範囲。
おぉ~!
やりましたとも( `ー´)ノ
見事に狙い通り!
これまでの席の中で・・・ベストだろうというのは、妻との共通意見。
※不安なのは、人気公演では・・・この席獲れないのでは?
鬼一法眼三略巻 菊畑
(きいちほうげんさんりゃくのまき きくばたけ)
◆ 配役 ◆
奴智恵内(吉岡鬼三太):中村梅玉
奴虎蔵(源牛若丸) :中村莟玉(梅丸改め)
笠原湛海 :中村鴈治郎
吉岡鬼一法眼 :中村芝翫
皆鶴姫 :中村魁春
―――・―――・―――・―――・―――
菊が見事に咲き誇る鬼一法眼の館の庭。
今は平家に仕えている主の「吉岡鬼一法眼」だが、元は源氏の侍。
二人の弟「鬼次郎」「鬼三太」とは離れ離れになり、もう永らく会っていない。
この館で下働きする「虎蔵(実は義経様)」と「智恵内(実は鬼三太)」は、実は鬼一が秘蔵する「六韜三略」という兵法書を手に入れようとしている。因みにこの「六韜三略」は源氏復活の最終兵器(?)的な虎の巻・・・と思ってもらえれば・・・。
鬼一は虎蔵が義経であると既に見破っているが、智恵内が弟の鬼三太であることには、まだ確信が持てていない(庭の手入れについてのやり取りから察した・・・という程度かな?)。
二人を叱責し虎蔵を杖で打つよう命じ、智恵内を試す鬼一。
しかし智恵内は主人である虎蔵を打つことが出来なかった。
そんなこんなで。
杖を振り上げる鬼一の前に、息女の皆鶴姫が割って入る。さらに現れたのは鬼一の弟子の笠原湛海。堪海は知恵内と虎蔵について源氏の一派っぽいぞと主張する。殺してしまうべきだ・・・と。
反論はしないが、一旦保留にする鬼一。
知恵内と虎蔵。
他の皆は居なくなり、知恵内が虎蔵を急に義経として扱い、立場が入れ替わる。
・・・・・。
なんと!
そんな様子や、六韜三略を手に入れる相談なんかを、皆鶴姫が陰で聞いてるし!
で、黙っていてくれるかわりに、大好きな虎蔵(義経さま)へアタックアタック・・・。
―――・―――・―――・―――・―――
まぁ、こういう(↑)ストーリー。
実は、鬼一も本心では義経様に味方したくて、なんというか各々の色々な思いが絡まる「腹の探り合い」が見どころ(?)なのかしら(。´・ω・)?
ただ、この舞台でワタシが一番シビレたのは・・・襲名披露(*´ω`*)
公演の途中、セリフの切れ目で唐突に・・・・・。
チョ~ン、チョ~ン。
柝の音が2回響く。
演目が一時中断され、役者さんが役から離れて素の姿に戻る。
そんな風に感じた。
何とも、かっこいい演出だ(*´ω`*)
祝福する先輩方の口上が、またかっこいい(≧▽≦)
中村梅丸(うめまる)改め、莟玉(かんぎょく)さん。
ワタシは、超がつく歌舞伎初心者でよく存じ上げなかったけれど、皆さんにかわいがられている様子が目に浮かぶような、温かく素敵な襲名披露でした。
う~む・・・イイ(*´ω`*)
連獅子
(れんじし)
◆ 配役 ◆
狂言師右近/親獅子の精:松本幸四郎
狂言師左近/仔獅子の精:市川染五郎
やっぱり、松羽目物は・・・イイなぁ(≧▽≦)
幕が上がって・・・。
ピンと張りつめた空気感が堪らない。
―――・―――・―――・―――・―――
まず、狂言師が登場する。
歌舞伎役者が、狂言師を演じるという・・・ちょっとややこしい。
狂言師たちは手獅子で舞い始める。
霊山清涼山にかかる石橋で、文殊菩薩の使いである獅子が牡丹に戯れる。
やがて、舞は「獅子の子落とし伝説」へ。
父がおそろしく深い谷に子を蹴り落とす。子獅子は一度は登ってくるが、また突き落とされると、疲れてしばし休んでしまう。
なかなか登ってこない子を心配する親獅子。
不安から深い谷間を覗くと、水面にその影が映り・・・。
父の姿を見るや子は一気に崖を駆け上がる。
やがて二人は、蝶々を追って花道を入る。
―――・―――・―――・―――・―――
親獅子が仔獅子を心配する仕草や、父を見つけて嬉しそうに駆け寄る仔獅子の様子は、とっても愛らしい。
そして、最後蝶々と戯れる辺りは、狂言師の舞う獅子が、本当の獅子になりつつあるような雰囲気がある。
さて場面が変わる。
宗派の異なる二人の僧が、宗旨の優劣争いを。
ここはオモシロおかしく、肩の力を抜いて楽しむ所だろう。
初めは、ココなくてもよいのでは?・・・なんて思っていたワタシだが、この緊張と緩和(?)、緩急(?)・・・もまた大事なのかな?・・・なんんて。
そしてそして、ラストは例の・・・アレ(≧▽≦)
―――・―――・―――・―――・―――
大薩摩が石橋の様子を描写する。
そして「親子の獅子の精」登場だ。
一度花道に現れた仔獅子は、途中まで来ると突如後ろ向きのまま・・・シャシャシャシャ~ッと物凄いスピードで来た道をハケてしまう。これがまた、とってもカワイイ(?)・・・カッコイイ(?)
で、再びひょこりと現われて・・・。
親子は牡丹の花の匂いをかぎ、やがて狂いと呼ばれる激しい動きを見せる。
親子の息の合った眼目の毛振り。
長い毛を豪快に振り、獅子の座につく。
―――・―――・―――・―――・―――
あまりのカッコ良さに、ゾクッと鳥肌だ(≧◇≦)