失敗を恐れること
『失敗を恐れずに、全力をつくせ。』
子どもの頃よく言われた。学校の先生に。スイミングスクールのコーチに。
…余程手を抜いているように見えたのだろうか。…あるいは、失敗にビクビクおびえるかわいそうな子どもだったのだろうか。長い時を経た今となっては、思い出そうとしてもハッキリしない。
ただ、覚えているのは『失敗を恐れずに、全力をつくせ。』と、この謎の呪文をかけられる度に、いつも疑問を感じていたこと。
その当時は、先生やコーチは大人で自分は子どもだから……と考えもしたが、大人になった今でも、やっぱりまだわからない。
『全力をつくす』ことは良いとしても、『失敗を恐れない』人など果たしているのだろうか。
『失敗してもいいや』という気持ちは『もう諦めた』と同じではないのか。
未来輝く我が生徒たちよ。
『失敗を恐れなさい！』
失敗したくないと心から念じ、最大限の努力をつくしなさい。
それでもしてしまった失敗は、きっと次へとつながるはず。
やはり、失敗を恐れることがすべての源ではないかと思う。（トク丸コラム）
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