くぉんたむり~ぷ
何の呪文だ?……と思われたかも知れない。
『くぉんたむり~ぷ』、正確には『quantum leap』と書くらしい。
量子力学の世界で、連続線上ではなく、一気にジャンプするような、飛躍的な成長の瞬間をこう呼ぶそうだ。
大人子供を問わず、その分野も問わず、人の能力はある日突然開花する。
何度やってもダメだった逆上がりが、ある日突然ごくごく当たり前のことのように上手く行く。三日三晩かけてもクリアできなかったゲームをある日突然あっけなくクリアできる。苦手だった数学がある日突然得意になる(好きになる)。
これらは決して珍しいことではない。能力の向上はそもそもが毎日同じ量を積み重ねるとはいかぬものなのだろう。地面近くをピョコピョコと飛び回っていたノミが、ある日突然大跳躍して宇宙まで飛び出すようなイメージだろうか。
さて、そこで重要なのは、地道な努力がないと「クオンタムリープ」は起こらないであろうこと。
そして、その大跳躍を経験した者は強いということ。なぜなら、これまで越えられぬと思われた壁は、最早十分攻略可能な高さに見えているはずだから。
人生、ままならぬことも多々あるが、それでも飛び続ければいつかはそれが大跳躍へと変わるやも知れぬ。
何れにしても『飛ぶ』『飛ばぬ』を決めるのは自分だ。
(トク丸コラム)
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