湖の存在を信じて…。
どこか…知らないどこかに、豊かな水を湛えた『湖』がある。
わたしたちは、その存在を信じることができずに、水がなくなることを恐れ、手に武器をとり争ってしまう。
でも本当は…。
わたしたちに一歩踏み出す勇気さえあれば、湖はすぐそこに広がっているのかもしれない。
見えないものを信ずることは、不安で心細いものだろう。
しかし困ったことに、人生においては見えないものの方が圧倒的に多い。
まだ見ぬ湖を目指すのか、ここにとどまり続けるのか。迷うのはごくごく当たり前である。
ある有名な作家がこう言った。
あるかないか解らぬ自分の才能を信じて書き続けるしかない。
ある大企業の社長がこう言った。
やって失敗するのか、やらずに衰退して行くのか。選ぶなら必ず前者だ。
共通するスピリットがあるように思う。
迷わない人はいない。おそらく誰しも不安にかられることはあるだろう。
要はそこでどう決断するのか。
湖の存在を信ずることは、自分の可能性を信じることだ。
ひたむきにコツコツ積み上げてきた者だけが、勇気を振り絞り、不安に打ち克って、前進できるのではないだろうか。
(トク丸コラム)
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